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by workincanada

最近の移民はどこから来るのか、昔はどうだったのか(2)

前回の記事の続きですが、カナダに入ってくる移民の出身国の内訳ってどんな感じなのか。
移民出身国ランキングの今と昔が2003年12月のCBC記事に見やすくまとめられてます。

[1970年代まで - 欧米からの移民が中心]
上位3カ国 = イギリス、イタリア、アメリカ
  (アジアからのランクインは下位にインドと中国のみ。)

[1990年代以降 - アジアからの移民が中心]
上位3カ国 = 中国、インド、フィリピン
  (ヨーロッパのランクインは下位にポーランドだけ。アメリカも入ってるけど。)

前回記事のグラフからも読み取れますが、1980年の前後はその過渡期です。
移民局提供のカナダ移民の歴史"Forging Our Legacy"にも関連の記述があります。
 →"New faces in the immigration queue"



移民の出身国の分布が大きく変わった背景として、
  1. 移民法に含まれていた人種差別の要素が撤廃された
  2. 移民審査にポイントシステムが導入された
といったことがあるようです。

さきほどの移民局のカナダ移民史によると、人種差別撤廃に向けて法改正の動きが始まったのが1962年(移民局移民史の記事:"Canada abolishes its racist immigration policy")、現在も続いている"Immigration Act"の施行により移民ポイントシステムが始まったのが1976年です(移民局移民史の記事:"The Immigration Act, 1976")。

もちろん、ソース各国の当時の事情もけっこう関係してるんだろうけど。

グラフ:イタリアからの移民

ヨーロッパ移民が減ってきている例として、E-STATにイタリアからの移民数の推移があるので参考(縦軸は人数)。昔に比べると微々たるものです。

ちなみにイタリアからの移民は、中国からの移民との間に共通点が見られます。英仏どちらの言葉も母国語としない点や、歴史的にまとまった数が移民しててサンプル数が多くとれる点で似ているからです。そういう訳で、両者は比較対象として適しているらしく、カナダの公用語を母国語としない有色人種と白人がカナダへ移民した後の、社会への適応度とか生活レベルの違いを比較を試みるという資料を見かけたことがあります。





さっきのCBCの記事に戻ると、カナダにいる有色人種(visible minorities)の中では、日本人が最もカナダ生まれである割合が高いそうです。

以下CBC記事からの抜粋で、現在と20年前での出身国ランキングの比較:

Top 10 source countries for immigrants coming to Canada (up until 1981):
  1. United Kingdom
  2. Italy
  3. U.S.
  4. Germany
  5. Portugal
  6. Netherlands
  7. India
  8. Poland
  9. China
  10. Countries of the former Yugoslavia

Top 10 source countries for immigrants coming to Canada (1991 to 2001):
  1. China
  2. India
  3. Philippines
  4. Hong Kong
  5. Sri Lanka
  6. Pakistan
  7. Taiwan
  8. United States
  9. Iran
  10. Poland

もっと詳しく見たい人には、さらに詳しい資料をカナダ統計局のサイトでダウンロードすることができます。
ここには1966年以降の約40年分の移民統計資料が公開されてます。
 →Facts and Figures: Immigration Overview

60年代とかの昔の資料は紙をスキャナで撮っただけのものがアップロードされてるので、なんというか生々しいというか、まさに移民の歴史の一面を見ているような気がしました。一度見てみるのも面白いかも。
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by workincanada | 2004-12-21 16:28 | 移民・移住に関する統計等