バンクーバーでの仕事探し体験や教わった就活・職探しのコツ等、スキルワーカー移民のカナダ移住準備に役立つ情報を書き留めてます。


by workincanada

働く形態を考えておく(2) -Are you incorporated?-

さて、以前のエントリで紹介したように、カナダIT業界(SI業界)でのコントラクトのタイプには3つあります。
  1. incorporated (会社を設立してる)
  2. sole proprietor (会社を作らず自営業・フリーランスになるスタイル)
  3. employee of a placement agency (紹介会社と雇用契約を結ぶ)
人材紹介会社が最も好むタイプは1.のincorporatedと言われています。
2.のsole proprietorは、人材紹介会社側にCPP(カナダの年金)やEI(雇用保険)などの費用負担や手続きの手間がかかってしまうので、その求職者の魅力は下がるらしい。
持ち合わせているスキルの市場での需要と希少性が重要になってくる。
3.に至っては、人材紹介会社としては、「なんでうちがそこまで面倒見ないといけないんだ」的な話ですが、スキルの高いITワーカーをつなぎとめておく手段(エサ)として提供する会社もあります(知る限りではTek Systemsがこのオプションを用意していてベネフィットもつけてくれます)。

そんな訳で、1.のincorporatedが人材紹介会社には負担が少なくていちばん良い訳です。紹介側としては、余計なことは何もしなくていい。ただ人を紹介して、手数料をもらうだけ。なので求職側としては、incorporated体勢を整えておければ理想的です。

incorporatedというのは前にも書いたように、自分の事業を州とかに登録して会社を設立している人のことを言います。
人材紹介会社とやりとりしていて話がコントラクトに及んだ場合、大抵はこのように尋ねられます:

"Are you incorporated?"

「自分の会社を持ってますか?」という感じの意味ですが、最初は「一体なんのこっちゃ???」と意味不明でした。



めでたく仕事が決まって働き出してから、うちの職場に出入りしているコントラクトの人達に興味しんしんで"Are you incorporated?"と聞いてみました。
すると、"Yes, I'm incorporated."とか、"Yes, just a number company, though."とか答えが返ってきて、やっぱりというか、ほとんどの人が会社として事業登録してました。
ここでの"number company"というのは、州とかに事業登録をして登録番号をもらっただけで、会社名を政府に登録していない(又は、会社名を決めることすらしていない)、従業員も本人がただ1人いるだけ、そんな感じのフリーランスとしてのスタイルのことを差します。
このnumber companyの目的は、会社を大きくするためではなく、
  • 人材紹介会社とつきあいやすくするため
  • 節税の自由度を高めるため
という要素が大きいようです。

number companyを作っておく他のメリットとしては、もし突然に起業したくなったとき、既に会社の器があるというのは大変便利です。とりあえず作っておくとイザという時に役立つかもしれません。ただし、番号だけの会社と言っても会社は会社なので、アニュアルレポートとかちゃんと毎年作らないといけないし、会計士とか専門家にも必要に応じてお金を払っていかないといけません。
あるコントラクターに聞いてみたら、number companyの維持に毎年2000ドルほどかかる、と言ってました。

(このあたりの起業とかセルフエンプロイメントとかについては、就職について書き終わったらいつか触れてみたいと思ってます。BC州での会社登録の手続き的なことをてっとり早く知りたい人はこれとか、これとかをチェックしてみてください。)
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by workincanada | 2005-02-15 12:13 | カナダIT就職・転職