バンクーバーでの仕事探し体験や教わった就活・職探しのコツ等、スキルワーカー移民のカナダ移住準備に役立つ情報を書き留めてます。


by workincanada

”外国”での経験はカナダでは役に立たないことについて

カナダ統計局が2004年に発表したこの資料に関する前回の記事の続き。

カナダ統計局は外国での就労経験の価値を計る手段として、
  「外国での経験が1年増えると、カナダで期待できる収入が何%増えるのか」
という尺度を使用しています。

これによると、従来の移民出身地域(Traditional regions)に分類される”外国”から来た人達が、出身国で1年多く就業経験を積んだ場合、期待できるカナダでの収入の増加分は1.8%。
対して、新興の移民出身地域(Non-traditional regions)としての”外国”で1年長く働いた場合にカナダで期待できる収入は-0.1%、なんとマイナス。
経験が増えるとカナダでの収入が「減る」ってどういうことですか?

なお、「従来地域=東欧を除く欧米諸国」、「新興地域=東欧、アジア、アフリカ」です(前のエントリ参照)。
「外国の職歴が1年増えると期待できるカナダでの収入の増分(%)」
     入国年   従来地域 新興地域
   1965-1969  2.00  1.10
   1970-1974  2.10  1.00
   1975-1979  2.30  1.00
   1980-1984  2.10  0.80
   1985-1989  2.30  0.70
   1990-1994  1.70  0.20
   1995-1999  1.80  -0.10
特に90年代に入ってからの落ち込み方が激しい。

永住ビザの審査で職歴の年数とかうるさく言ってるけど、そんなものはカナダの労働市場では無意味なのかもしれないという可能性をこれらの数字は示しています(新興地域だけにあてはまるが)。



良いニュースとしては、外国の大学を卒業することで期待できる収入の増分はマイナスにはなっていないということ。
(“良い“ニュースとは言えないかも。。。でも上記に比べてずいぶんマシ。)
「外国の大学を卒業することで期待できるカナダでの収入の増分(%)」
     入国年   従来地域  新興地域
   1965-1969  38.30  37.00
   1970-1974  42.50  34.10
   1975-1979  40.70  33.40
   1980-1984  46.60  38.70
   1985-1989  42.90  35.20
   1990-1994  43.90  34.20
   1995-1999  47.80  36.20
新興地域の人は仕事をみつけるのは大変だけど、いったん見つけてしまえば、大卒の資格はあるていど評価されてるようです。従来地域よりは劣るが。
1965年当時はどちらの地域の大学卒でもほとんど差はなかったのに、1999年では10%以上の開きが出てますね(10%の差で済んでるので有難い話、と考えるべきなのかもしれないけど)。

新興地域であっても外国での経験が評価される場合ももちろんあります。が、そういう人は少数派であるのが現実のようです。
自分の経験がカナダでは評価されないと判明した場合にどうするのか、移住前から対策を考えておいた方が良いということなのかも。

(同レポートは今までの記事で紹介した事柄にも触れてるけど、今回そういうのは省略しました)
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by workincanada | 2005-02-21 04:08 | 移民・移住に関する統計等