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by workincanada

カナダの文化 早分かり

独立行政法人国際交流基金のレポート:
主要先進諸国における国際交流機関調査報告書 Ⅲ カナダ
(PDFファイル 760KB)

カナダの国際交流政策に密接に関連しているのは「カナダの地理的、歴史的、文化的な意味での国の成り立ち」である、との前提から、カナダの歴史や文化について、カナダ人によって書かれた論文に基づいて概観している、とのことです。

以下抜粋:

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「カナダの文化を考えるとき、常にカナダ人の発想の原点にあるのが、カナダはアメリカ合衆国と異なっているという国民アイデンティティの表象としての文化である。カナダ人の多くはアメリカ人と異なっていることにプライドを持っている[Seiler 1993:303]。しかしながら、その文化の実態において見れば、カナダの文化はアメリカ文化によく似ている部分の方が多いのである。」



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「カナダで入手可能な書籍、映画、音楽レコードの圧倒的多数は外国製であり、その大多数がアメリカの文化産業、あるいはアメリカ的に言えばエンターテイメント産業の商品となっている。そして、カナダ人芸術家の作品はその本国において周辺的な地位に追い込まれているのである。例えば、ビデオ・レンタルショップでは、カナダ製映画は外国映画のコーナーに置かれ、カナダの音楽レコードはウクライナ舞踊やフラメンコギターと一緒に特別な陳列箱に入れられることになっているとポートマンは述べている。」

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「カナダの多文化主義は「二国民」(two nations)の枠組みにおける多文化主義と言われる程に、ケベック州を中心とするフランス系カナダ人の存在と不可分に結びついていると言われる。あるいは、多文化主義はケベック問題、あるいは二国民問題の歴史的展開の後半にそれから派生する形で出てきたといっても良いだろう。」

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「カナダの多文化主義は1971年に政府が正式に多文化主義政策を採用したときに始まるが、それはB&B Committeeが示したカナダの二国民像に対する他の民族組織の反発への連邦政府の反応であるとされている。つまり、二国民枠組みの修正としての多文化主義である。非イギリス・非フランス系の住民に対しては、二国民主義を修正してみせると同時に、ケベックのフランス系住民に対しては、彼らが主張する二国民主義に居場所を作る象徴的意味を持っているのである。

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「しばしば、アメリカが戦争という手段で国際秩序維持を図ろうとするのに大して、カナダは平和維持活動に熱心であると言われ、カナダの方がモラル的にアメリカより優れているという認識をカナダ人は持っている。しかし、イギリス植民地時代のカナダはイギリスに従ってボーア戦争に義勇兵と警官を送り、第一次世界大戦にアメリカより3年も早く参戦するなど、英帝国や英連邦の一部としてではあるが、戦争の歴史がアメリカより少ないとも言えない。つまり、カナダがアメリカよりモラル的に優れているとは言いがたい。」

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by workincanada | 2005-03-07 02:42 | カナダ多文化主義の側面