バンクーバーでの仕事探し体験や教わった就活・職探しのコツ等、スキルワーカー移民のカナダ移住準備に役立つ情報を書き留めてます。


by workincanada

用語確認の重要性+カナダでの上司との付き合い方

さいきん職場で起こった出来事から感じた、用語確認の大切さとカナダでの上司との付き合い方について。



出来事1:
2つの部門で協力して進めているプロジェクトがテストフェーズに入ってしばらく経ってから、”Dry Run”と呼ばれる総合テスト的なものが始まりました。そんな時、ミーティング中に出てきた質問。
「いまやってる”Dry Run”のことを、相手の部門は”Mock Run”ってずーっと言い続けてるけど、この2つって同じこと指してるよね?」
どちらの用語も同じコンセプトのことを指してるんだろうと皆がなんとなく思い込みつつ作業を始めて数週間経ってましたが、それまで誰もこの手の質問をしませんでした。この場合は明らかに同じ意味なんで、別に確認しなくても良いといえばそうなんですが、カナダ人同士でも言葉の意味があいまいだったりしてこんな風に疑問に思う人もいるくらいだし、知ったかぶりしないで用語をこまめに確認する姿勢も大切だと思いました。

出来事2:
とあるアプリケーションの"User Acceptance Test"(ユーザー受入れテスト)をやるのでお前が計画をたてろ、とボスがのたまいました。ちょうど社内で暇でどうしようもなかったので謹んで拝命し、技術担当者とテストの大枠を決めたあと、主要な社内ユーザーに連絡をとってテストに参加してもらう手配とかも始めました。
そこに、ふとした政治的な制約から突然ボスが言いだしたのは、「社内ユーザーは本当にこのテストに参加する必要があるのか?」。そりゃあんた、ユーザーがacceptできるかどうかテストするんだから、、ユーザー関与は必要なのでは。キーユーザー以外の誰がテスト結果のsign-off(承認)ができるって言うんですか。
これには関係者全員が脱力しましたが、長いものには巻かれておくことになり、テスト計画は全面書き直し、手配してたテストユーザーもすべてキャンセル、となって、"proof of concept"(検証)的な作業でお茶を濁すことになりました。
こういうドタバタを避けるためには、「User Acceptance Testにはユーザーは関与するんでしょうか?」と最初にこちらから確認できるような並外れた創造性も必要になることがあります。(もちろん普通の頭で仕事してたらとてもそんなこと思いつかない。)

ちなみにカナダでは、ボスの権力は絶対です。ボスがカラスを白いといえば白い、くらいの認識が大切です。今回のケースでは、私のボスがさらに偉い人から受けていたプレッシャーが発端で、それがそのまま降りてきた形です。
(この傾向は日本よりもカナダの方がが強く、アメリカはさらに強い気がしてますがどうでしょうか。もちろん業界とか会社のカラーとかによっても大きく違うだろうけど。)

こういった上司のflip-flop(突然の変更)にもにっこり笑ってジョークを飛ばしつつ対応できる人間関係構築力が大切です。
さらに上級者編を狙うなら、このボスの間違いを正して対策をアドバイスしてあげられるような信頼関係や社内政治の洞察力・調整力とベースになる社内のコネがあれば良いかもしれません。しかしながらカナダ人でも(自分に対する明確な利害関係が無い限り)こういった冒険をする人はあまり多くはないようです。
英語に"stick out like a sore thumb"という表現があるように、カナダでも、出る杭は出る方向を間違えるときっちりと打たれてしまうことが多いようです。どの国・文化でも出て良い方向とそうでない方向があり、出てはいけないとされている方向に打って出る場合は相当な準備と覚悟が必要なのかもしれません。
[PR]
by workincanada | 2005-03-19 14:20 | 就職してから