バンクーバーでの仕事探し体験や教わった就活・職探しのコツ等、スキルワーカー移民のカナダ移住準備に役立つ情報を書き留めてます。


by workincanada

カナダの移民がはまりやすい悪循環

カナダの国家・州レベルの政策とはうらはらに、カナダの労働市場はいわゆる欧米諸国と文化が大きく異なる国からの外国人(日本を含むアジアや、アフリカ、東ヨーロッパからの移民)にとってはあまりオープンではありません。
(元ネタ資料は、このカテゴリでリンクしてるカナダの政府機関が発行しているレポートとか)

そんなカナダの労働市場に移民としての自分を無理やりねじ込むための方法にはいくつかある訳ですが、どの方法を使ったとしても「skilled worker」という言葉から連想できる仕事に就けるようになるまでには結構な時間がかかることが多いようです。
例えばカナダ統計局の資料(これ)によれば、カナダに来てから6ヶ月のうちに仕事を見つけられた移民は全体の約40%、そのうちスキルを生かせる仕事に就けたのはさらにその40%です。
40%×40%=16%の移民が移住後6ヶ月以内にスキルを生かせる仕事に就いているが、残りの84%はそうではない、ということになります。



特に変化の速いIT業界で働きたい人にとっては、スキルとは無関係の職で半年や1年ほどを過ごすのはあまり好ましい状況ではありません。その間に新しい移民も入ってきて競争相手が増え続けます(一方で競争相手の一部が毎年カナダ国外に流出していく訳ですが[brain drain=頭脳流出])。

そうするうちに、『スキルを生かせる仕事につけない→陳腐化するスキル+過去の経歴と無関係な職歴→さらに仕事が遠のく』という悪循環にはまり込んでしまう。
そしてその結果、「飲食・旅行とかのサービス業とか小売業、加工業や運送業などをつかまざるを得ない、あるいは自分と同じエスニックグループ内に閉ざされた仕事」という、移民が経験することの多い典型的な流れに入っていく可能性が高くなります。そういう職を求めてカナダに来る人なら成功と言えますが、そうでない移民もいる訳で、彼らにとっては大変な話です(“成功”の評価指標はその人その人によって違うので。)。

カナダ就職活動のコツとか紹介してきてますが、結局はどれも必ずしも即効性がある訳ではないので、先ほどの「16%」に入りきれなかった場合は、自分のカナダへの思いを常に確認しつつ根気よく努力を続けていく姿勢が大切になってきます。4年制の大学に入りなおしてカナダの学歴を付けるところから始める等、文字通りカナダで一からやり直すくらいの努力が必要な場合も珍しくありません。
しかし、諦めない限り可能性は決してゼロにはならないのです。

(と最後に奇麗ごとを書いてはみたものの、同じ現実でも人それぞれ受け止め方が違うので一度考えてみると良いかも。)
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by workincanada | 2005-04-01 11:39 | カナダ就職・転職