バンクーバーでの仕事探し体験や教わった就活・職探しのコツ等、スキルワーカー移民のカナダ移住準備に役立つ情報を書き留めてます。


by workincanada

What is Canadian experience? + "involuntary volunteer"

移民の就職の障害として名高い「カナダの経験・職歴(Canadian experience)」について。

よくある例は、
 1.「カナダの職歴がないから、あなたを雇えない」
 2.「カナダの職歴がないから、通常の給料は払えない」
というものです。

そもそも仕事に就けない、就けたとしても買い叩かれる、というのが典型的なパターン。
以下はその具体例。

"How newcomers find first real jobs"
Wherever you go, people ask you, `Where's your Canadian experience?'"
http://www.triec.ca/media/MediaClippings/StarMar2104.htm
(Toronto Star 2004年3月21日)

"Canadian experience - Catch-22 situation"
These sorts of structural barriers lead to the proverbial Catch-22 situation where one needs Canadian experience to obtain work but is prevented by the system from obtaining it.
http://integration-net.cic.gc.ca/inet/english/vsi-isb/conference2/working-travail/p01-01.htm
(カナダ移民局 Integration-Net)



"Newcomers' first jobs are critical"
But education doesn't seem to be the problem for employers: lack of Canadian experience was cited as the most common barrier to employment (26 per cent), followed by the lack of language skills at 15.3 per cent.
http://www.triec.ca/media/MediaClippings/StarMar2500.htm
(Toronto Star 2000年3月25日)

"What is Canadian experience?"
How can I get Canadian experience without a Canadian job?
http://www.itheadhunter.ca/career_canadian_experience.shtml

"Canadian Work Experience and Opportunities"
Canadian experience is required by employers, yet immigrants are not given adequate opportunities to gain Canadian work experience and therefore cannot get their foot in the door. This becomes a vicious circle.
http://integration-net.cic.gc.ca/inet/english/vsi-isb/conference2/session/3c.htm
(カナダ移民局 Integration-Net)

"Top 10 Ways to Get Canadian Experience"
http://www.settlement.org/site/cnmag/summer04/top10.asp

"A Calgary reader asks how to gain Canadian experience"
http://working.canada.com/calgary/resources/advisors/story.html?s_id=cmccQRGW35lISTJ%2B84fnGHP6iY8quiS0c%2Bbi0TG2NHax2spRlyl4SA%3D%3D

"How to gain Canadian experience"
http://globeandmail.workopolis.com/servlet/Content/newcanadian/20031003/00001212?section=NewCanadian

"gain Canadian experience by volunteering"
http://integration-net.cic.gc.ca/inet/english/emp/emp10.htm
(カナダ移民局 Integration-Net)

"What about "Canadian Experience"?"
http://www.skillsforchange.org/faq/

"A Canadian job - How Do I get One?"
http://canada.softlandings.com/canadian-jobs.php

"Mentors help new Canadians achieve dreams"
http://www.businessedge.ca/article.cfm/newsID/8949.cfm

「ボランティアをしなさい」と短絡的に結んでいる記事もあるけど、ボランティアをやりだした時点で自分のキャリアを一からやりなおすようなもので、そこから希望の就職までの長い長い道のりがスタートすることになります。
なんとかしてショートカットする方法はないのか(ボランティアとかタダ働きをすることなしにカナダで希望の仕事に早く就く方法)を事前にリサーチしてよく考えておいた方が良いです。
ネットワークやコネを使って近道できないか、もしコネが無い場合はブリッジプログラムに入れるのかどうか、とか。

現実に半年とか1年とかの長期でボランティアをしている移民を何人か知っています(この場合、好意とか自分の主義主張のためのボランティアではなく、明らかに労働市場に入り込もうと意識したボランティア。本人がそれで良いというのなら良いんですが、なんだかなあと思う。)。
そのあたりの背景を、ボランティア募集の次のコメントが物語っている。
http://www.kiyukai.ca/volunteers.phtml
「一定期間ボランティア活動をしてくださった方には、○○○より履歴書等に有効なリファレンスレターを発行させていただきます。」
(この団体の人たちはカナダの厳しい労働市場を知っているので、純粋に好意というか救いの手を差し伸べる意味からこのように書いているはずで、この団体の設立趣旨からもそう読み取れます。ボランティアでタダ働きさせて使い捨てよう、というところだとこうはいかないはず。)
別のボランティア募集サイトで見かけたのは、「カナダでは、ボランティアも雇用経験になります。積極的に参加しましょう!」。
本当のボランティア精神のある人にとって「雇用経験」なんて関係ないはずなのに、この宣伝のやり方もカナダ労働市場の現状を知っている人ならではのもの。きっと悪気はないと思うんだけど。

実はカナダ生まれの若者も移民と似たような境遇にあって、"involuntaryなvolunteer"という訳の分からないケースが増えてきているらしい。
"Youth Volunteering on the rise"
(カナダ統計局 2000年春発表)

そしてこんなのもあった↓
カナダ・ボランティア事情

もちろん純粋に人助けのためのボランティアとか、自分の趣味でボランティアをしている人もたくさんいますが(高齢者のボランティアとか、各種フェスティバルのボランティアとかがその典型)、少なくともカナダの「労働市場」では「ボランティア」という言葉は明らかに本来の趣旨とは違う意味合いで使われていることも事実です。
この2つめの意味合いでの「ボランティア」という言葉をカナダに来てから初めて耳にしたとき、強烈な違和感を覚えました。

「カナダではボランティア活動が盛ん」、とか「カナダにはボランティアに積極的な人が多い」とか言うのを時々見かけますが、このあたりの背景も併せてそういうのを読んでみるとまた違うものが見えてくるかもしれません。(労働市場でのinvoluntaryなボランティアなのか、労働市場外での好意からのボランティアなのか、ということ。)
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by workincanada | 2005-04-08 11:36 | カナダ就職・転職