バンクーバーでの仕事探し体験や教わった就活・職探しのコツ等、スキルワーカー移民のカナダ移住準備に役立つ情報を書き留めてます。


by workincanada

職種別:移民の給与水準を知るための資料

移民が就く代表的な職種の上位約30について、2000年度の納税申告(tax return)をもとに平均収入を調査した部分を紹介。
カナダの収入傾向に関するStatsCan資料から(これ PDF 242KB)。

男女別、カナダ人・移民の別の平均収入が次の表に(性別によって上位職種が違ってきます)。



男性:(クリックして拡大) 
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女性: 
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ここにはカナダ人と移民の収入ギャップ(%)の情報を追加してみました。

男性の場合:
カナダ人よりも移民の方が低い収入になる職種はギャップの大きい順に次の5つ:
  • セールス・マーケティング・広告のマネージャー(6. Sales, marketing and advertising managers)=カナダ人平均よりも48%低い額
  • 小売業のマネージャー(2. Retail trade managers)=カナダ人平均より48%低い
  • シニアクラスのマネージャー(28. Senior managers - Financial, communication carriers and other business services)=46%低い
  • 会計監査・会計士(3. Financial auditors and accountants)=44%低い
  • 製造業のマネージャー(14. Manufacturing managers)=40%低い
女性の場合:
次の2つの職種で移民の収入の割合が低く、ともにカナダ人平均より34%低い:
  • セールス・マーケティング・広告のマネージャー(20. Sales, marketing and advertising managers)
  • カレッジや職業訓練のインストラクター(23. College and other vocational instructors)
逆に移民の方が収入が良い職種も2つあり、
  • ベビーシッター(11. Babysitters, nannies and parents' helpers)=カナダ人より36%高い
  • 清掃員(22. Light duty cleaners)=はカナダ人より13%高い
以上のデータを見る際の補足情報としては、
  • 集計対象は大学卒の25~54歳の男女。
  • カナダの収入関係の統計データは、平均値(average)が中央値(median)よりも高い数値になっていることが多い。
  • 移住して5年ほど経つと収入が落ち着きますが、これがいわゆる平均像に近い層です。なので、移住して2~3年経つまでの間はこの数字の50%~80%程度を想定しておくことが多くの人にとって現実的なのでは。
  • IT関連の職ではカナダ人⇔移民間の収入ギャップが少なく男女共に10%台の差しかない(以前のエントリで見たのと同じ結果)
以上に加えて、カナダ統計局の次の2つの資料を使えばかなり詳細まで絞り込めます。

Occupation - 2001 National Occupational Classification for Statistics (718), Industry - 1997 North American Industry Classification System (120), Class of Worker (5), Sex (3) and 2000 Employment Income (2) for Population 15 Years and Over With Employment Income Who Worked Full Time, Full Year, for Canada, Provinces and Territories, 2001 Census

Number and Average Employment Income (2) in Constant (2000) Dollars, Sex (3), Work Activity (3), Historical Highest Level of Schooling (6), Age Groups (5) and Occupation - 1991 Standard Occupational Classification (Historical) (706) for Population 15 Years and Over With Employment Income, for Canada, Provinces and Territories, 1995 and 2000

その他、最初に紹介したPDF資料の中から他に参考になりそうなもの:
  • 収入が10万ドル以上の職種一覧(従事者が多い順、男女別、pp. 25 - 26)
  • 収入が2万ドル未満の職種一覧(多い順、男女別、pp. 29 - 30)
  • 大卒で25~29歳の若者がフルタイム・通年で働いた場合の、職種別の平均収入(男女別、p32)
その他トリビア:
  • 10年前(1990年)と比較して高所得者数が大幅増
     年収10万ドル以上 → 約45万人(68.8%増)
     8万~10万ドル → 約39万人(47.5%増)
     以下参考で、、
     6万~8万ドル → 約120万人(25%増)
     4万~6万ドル → 約280万人(13.4%増)
      (続きはp 24一番下の表)
    インフレと高齢化もどこかで貢献してるような気もするけど。
  • 若者の場合は収入の男女間格差が小さい
  • 10年前に比べて男女間の収入格差が減少
    →女性が長時間働くようになったのと、高等教育に進むようになったため
  • 10年前に比べて若者の平均収入が減少
    Higher education may be a gateway to higher earnings, but it is no guarantee.
  • 90年代にやってきた移民の4割は2000年度の納税申告で年収2万ドルを切っている
    Recent immigrants, those arriving in Canada between 1990 and 1999, were particularly hard hit
    by the economic downturn of the early 1990s, with one out of every two earning less than
    $20,000 in 1995. In 2000, the situation rebounded to 1990 proportions, with four out of 10
    earning below this threshold.
なお、都市ごとの移民の収入や失業率の傾向については以前のこのエントリを参照してください。
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by workincanada | 2005-04-20 15:07 | 移住後の家計簿を予想する