バンクーバーでの仕事探し体験や教わった就活・職探しのコツ等、スキルワーカー移民のカナダ移住準備に役立つ情報を書き留めてます。


by workincanada

Act Canadian

少し古いけどマクリーン誌の記事を見つけた。

"We Are Canadian"
(Maclean's 2000年12月25日)

Since You're Here, Act Canadian
In Canada -- a land of immigrants and the home of multiculturalism -- the prevailing attitude, in fact, is that those who are allowed in should act Canadian.

「多文化主義のお家元である移民の国、カナダ。このイメージに反してカナダ人は、外国人は入国を許可された以上は、カナダ人として振舞うべきだと考えている」

Q: Canada should . . .
  • insist that immigrants adopt Canadian values
    Agree 71%
    Disagree 20%
  • increase the number of immigrants each year
    Agree 33%
    Disagree 49%

    「移民はカナダ人の価値感を身に付けるべきだと思いますか?」
     → Yes 71% No 20%
    「毎年の移民受入れ数を増やすべきだと思いますか?」
     → Yes 33% No 49%




この調査に回答した人達は、"immigrants"という言葉から「欧米諸国”以外”」の地域の出身者をイメージして答えているような感じ。以前のこの調査結果と比べてみると分かりやすい。
この結果はいちおう理解できる。まあ人間としてごく自然な反応だと思います。
匿名のアンケートだとやはり本音が出るのかな。

ここから感じられるのは、カナダ人が観光客や留学生などの「ゲスト」を受け入れる時の建て前やカナダ政府の国家的建て前と、彼らの実際の本音との整合性がとれなくなってきているということ。
とは言っても大抵のカナダ人は大人になるにつれて、「正しく振舞う」ことができるようになるので、初対面でいきなりこのような本音をぶつけてくることは滅多にありません。
「モザイクの国カナダ」 vs. 「るつぼの国アメリカ」の図式でアメリカとの差別化のために邁進するカナダとしては、「実はアメリカと同じ事を考えているんですよカナダ人は」、なんて言えないし、自国のイメージを維持するのも大変だ。

この建て前と本音のギャップの間に、最近のskilled worker移民の多くがはまり込んで苦しでるように思います。
アメリカのような「Act American」みたいなことを最初に宣言しておいて賛同者だけ入国させると言う考えが、ウソがないという意味でフェアな気がする。
一方カナダだと、言ってることとやってることの差(建て前と現実とのギャップ)がアメリカよりもかなり大きい感じを受ける。要はやってることはアメリカとさほど変わらないのに、言ってることがアメリカとけっこう違う。というか、常にアメリカを意識して、「カナダはアメリカとはここが違う」みたいなことを強調することだけに終始しているので、少しでもアメリカと差があろうものならそれを拡大して宣伝しようとする。
ここで紹介してる移民向けニュースレターとか新聞記事とかを見てると、「最初から本当のことを言えよ」、と思って怒りや落胆をあらわにする人も少なくない。

カナダにskilled workerとして移住して働くつもりの人は、このあたりを最初から理解しておけば現実とのギャップに驚かずに平然と暮らすことができるはず。
(このあたり、カナダから見て「お客さん・ゲスト」の立場にある人には本当のところを感じ取ってもらうことは難しいかも)

この他にも面白い質問項目があって、一般に認知されているカナダのイメージについて、カナダ人が実際にどう思っているか、理想と現実にギャップがあるかどうかが分かるので興味ある人は原文をどうぞ。
例:
Q: Would you agree that Canada is a boring country where nothing exciting happens?
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by workincanada | 2005-05-22 02:53 | カナダ多文化主義の側面