バンクーバーでの仕事探し体験や教わった就活・職探しのコツ等、スキルワーカー移民のカナダ移住準備に役立つ情報を書き留めてます。


by workincanada

国勢調査に見る移民の生活

カナダの移民の暮らしはどんな様子なのかというのは、ある意味で社会問題でありネットとかニュースで見聞きしたり、知人からもこぼれ聞くところが多いので、一般的なイメージというのは多くの人で共通なのかなと思います。
そうは言っても、ニュースとか人から伝え聞く情報は断片的だったり、意見が偏ってたりすることもあるので、ニュートラルな立場にできるだけ近いポジションから大規模のサンプルを拾うことで全体を俯瞰した情報も併せて知っておきたい。
そういう意味でカナダ政府の発表資料は、参考にしておきたいもののうちの一つ。
(まあひょっとしたら政府も統計調査の条件を細工してたりするのかもしれないので、ぜんぶ鵜呑みするのもなんだけど。)

カナダ統計局からいろいろ資料が出ている中で、最新の国勢調査(2001年に実施)に基づいて、都市部に暮らす移民の生活傾向を広範囲にざくっと分析しているものが今年の8月に発表されてるので、とりあえずこれを見てみることにします。



でもこの資料は量があって読むのがちょっと大変なので、、何回かに分けてポイントを拾っていくつもり。
とりあえず内容を1枚にまとめたダイジェスト版の記事があるので、今回はそれを見てみます。
 →Study: Immigrants in Canada's urban centres (カナダ統計局StatsCanより)

[以下かいつまんでポイントを]

移民の居住地に関して:
  • 1990年代に移住してきた移民は約180万人いるが、そのほとんどは都市部に住んでいる。
    中でもトロント、モントリオール、バンクーバーの3都市に、90年代の移民の73%が集中。
  • ほとんどの移民は、いったん居を構えた都市からは離れない。(他の都市に引っ越したりしない)
移民の就職に関して:
  • 最近の移民の失業率はカナダ生まれと比べると高く、就業率は低い傾向にある。
  • 最近の移民は、通年/フルタイムの仕事にはあまり就いていない。
  • 移民はカナダ生まれと比べて学歴が高いが、最近の移民は大卒の資格を要する仕事にはあまり就いておらず、スキルレベルの低い仕事が多い。
    移民の女性の方が男性よりこの傾向が高い。
移民の収入に関して:
  • 一般に移民はカナダ生まれに比べて平均収入が低い。
    特に最近の移民は低賃金で働くことが多い。
  • 移民がカナダでの労働経験を積むにつれて、カナダ生まれとの収入の差は縮まっていく。
  • 最近の移民は昔の移民に比べて、移民してすぐに得られる収入が低い傾向にある。
    1975~79年にカナダに来た移民の初年度の平均収入はカナダ生まれの85%以下、ところが1995~99年に来た移民の初年度の平均収入はカナダ生まれの60%以下。
その他:
  • 移民は学校に通う割合が高い。
  • 移民は通勤に公共交通機関を利用する傾向が高い。
  • 賃貸住宅に住んでいる移民の割合はカルガリーが最も低い。
    最も賃貸の率が高いのはモントリオールとオタワ-Hull。
この記事の中では基本的には移民全体について見てるけど、折に触れて「最近の移民(recent immigrants = 1990年代に入ってきた移民)」にもフォーカスしている。
カナダ統計局の他の発表資料とか新聞記事とか眺めていても、その「最近の移民」がよく問題になっているようです。
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by workincanada | 2004-11-12 14:37 | 移民・移住に関する統計等